Shopifyパートナーとは?依頼できること・失敗しない選び方を解説【2026年最新のティア制度も】

  • 最終更新日:2026.08.04

ShopifyでECサイトを新しく立ち上げたい、あるいは今のサイトをリニューアルしたい。そう考えたとき、多くの方がつまずくのが依頼先選びではないでしょうか。ネットで検索しても、会社ごとに得意分野や実績の見せ方が違い、どこが信頼できるのか判断しづらいと感じる方は少なくありません。

そんなときの判断材料になるのが、Shopify公式の「パートナー制度」です。この制度に登録し、実績に応じたランクを持つ会社かどうかを見れば、依頼先の実力をある程度客観的に見極められます。ただし2023年に旧「Shopify Experts」から制度が大きく変わっているため、この記事では2026年時点の最新の仕組みをもとに、パートナーに依頼できることから選び方まで、順に解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

Shopifyパートナーとは?【依頼先を探すための基礎知識】

まずはShopifyパートナーがどのような制度なのか、なぜ依頼先選びの判断材料になるのかを押さえておきましょう。旧制度との違いも含めて整理します。

Shopifyパートナーの定義(法人でも個人でも)

Shopifyパートナーとは、Shopifyと提携し、ストア構築や移行、アプリ・テーマの開発、公開後の運用支援などを手がける企業や個人を指します。法人か個人かは問われず、Shopifyの公式プログラムに参加していることが条件です。

いわば、Shopifyという土台の上で事業者を支える専門家の集まりです。構築だけを請け負う会社もあれば、集客や物流まで踏み込んで支援する会社もあり、対応範囲は会社によって幅があります。依頼する前に、自社が求める範囲をどこまでカバーしてくれるのかを確認しておくと、あとのミスマッチを防ぎやすくなります。

【重要】旧「Shopify Experts」は廃止。現在はパートナー制度へ移行

「Shopify Experts」という名前で依頼先を探した経験がある方もいるかもしれません。このブランドと専用サイトは2023年12月にサービスを終了し、現在はPartner Directoryという仕組みに一本化されています。今も「Experts」を名乗る会社を見かけたら、情報が古いまま更新されていない可能性を疑ったほうがよいでしょう。

あわせて「Shopify Plus Partner」という称号も2024年12月に終了しました。現行の5段階ティアにも「Plus」という名前は残っていますが、これは廃止された旧制度とは別物です。同じ「Plus」という言葉でも、指す内容が変わっている点は、後ほど会社例を見るときにも関わってきます。

依頼先を探すときは、「エキスパート」ではなく「Shopifyパートナー」「Partner Directory」で検索するのが今の正しい探し方です。会社を見比べる際も、旧称ではなく現行のティア名で実力を確認しましょう。

*参考 Shopify パートナープログラムについて

Shopifyパートナーに依頼できること

パートナーに依頼できる範囲は幅広く、ストア構築や他カートからの移行、デザインやテーマ制作、独自機能を実装するアプリ開発、公開後の集客・マーケティング、運用改善、さらには受注から発送までの物流連携まで及びます。

大事なのは、「つくって終わり」の会社なのか、「運用や物流まで一気通貫」で見てくれる会社なのかを見極めることです。この違いは、依頼後の負荷や成果に大きく関わってくるので、後半の選び方でもあらためて取り上げます。まずは依頼できる範囲を一覧で確認しておきましょう。

領域 内容例
構築 新規ストアの立ち上げ・テーマの実装・ドメインや決済の初期設定
移行 EC-CUBE・futureshop・MakeShopなど他カートからのデータ移行
デザイン ブランドの世界観に合わせたテーマのカスタマイズ・UI設計
アプリ開発 独自機能のアプリ開発・外部システムや基幹システムとのAPI連携
集客 SEO・Web広告・SNS運用・CRM施策
運用 サイトの更新代行・改善提案・データ分析
物流 受注処理・在庫管理・発送代行(フルフィルメント)

Shopifyパートナーの種類と2026年最新のティア制度

パートナーにはいくつかの分類があり、実績に応じたティアという仕組みがあります。ここでは、パートナーの種類と2025年に刷新された最新の5段階を見ていきましょう。

パートナーの主な分類(サービス/テクノロジーの2トラック)

現行のShopify公式区分は、大きく2つのトラックに分かれます。ひとつはストア構築や運用、マーケティングなどを担う「サービスパートナー」、もうひとつはアプリを開発する「テクノロジーパートナー」です。

依頼先として発注する相手は、基本的にサービスパートナーになります。機能面から見ると、構築・紹介・テーマ開発・アプリ開発といった呼び方もありますが、依頼側としては「サービスパートナーの中で、自社に合う実績を持つ会社かどうか」を見ればまず問題ありません。

*参考 2025 Updates to the Shopify Partner Program

サービスパートナーの5段階ティア(登録済み/選定/Plus/Premier/Platinum)

サービスパートナーのティアは、登録済み(Registered)を起点に、Select、Plus、Premier、Platinumへと、実績に応じて上がっていく仕組みです。上位のティアになるほど審査の基準は厳しくなるため、依頼側にとってはパートナーのティアそのものが「実績の目安」として使えます。

なお、アプリ開発を担うテクノロジーパートナーは、サービスパートナーとは別の系統で評価されます。旧「Technology Track」にあったPlus・Premier・Platinumという段階は2025年12月に廃止され、現在は「Certified Technology Partner Program」という認定制度に置き換わっています。

この新制度は段階分けではなく、品質基準を満たしたアプリが個別に認定される仕組みのため、旧ティアと同じ意味では使えない点に注意してください。

ティア 位置づけ 依頼側での見方
Registered(登録済み) 無料登録をすれば誰でも参加できる入り口の段階 実績の裏付けはまだなく、別途の確認が必要
Select(選定) 一定の実績や要件を満たした段階 ティアバッジの保有が実績の目安になる
Plus Plus規模の案件をこなしてきた段階 大規模案件やPlus案件の実績目安として見られる
Premier 上位にあたる段階 Shopifyから手厚い支援を受けている実力層
Platinum 最上位の段階 Shopifyと戦略的に協業する最上位の層

※なお、Partner DirectoryはSelect以上の4区分で表示され、継続的な掲載が保証されるのはPlusティア以上です。Directoryで見つかった時点で一定の商業実績があると考えて差し支えありません。

Verified Skills(認定スキル)バッジとは

Verified Skillsは、Shopify Academyが実施する監督付きの有料試験に合格して得られる、領域別の公式スキル認定です。営業、開発、ソリューション設計、マーケティング、決済、店舗、越境対応、テーマ開発など、領域ごとに用意されています。

このバッジは取得から2年で失効し、維持するには2年ごとに再受験が必要です。つまり、有効なバッジを持っているということは、その担当者の知識が今のShopify仕様に追随しているひとつの証拠になります。ティア昇格にもつながる仕組みなので、選び方の判断材料として意識しておくとよいでしょう。

*参考 Shopify アカデミー

Shopifyパートナーに依頼するメリット

自力で構築を進めたり、非公式な業者に頼んだりするのに比べて、パートナーに依頼することにはどんな利点があるのか。ここでは、3つのメリットを順に見ていきましょう。

専門知識と実績の裏付けで失敗を防げる

Shopifyパートナーは、プラットフォームの仕様や審査基準、最新機能を日常的に扱っているため、要件に合った実装をスムーズに進められます。自社で手探りで進めるより、思わぬ設計ミスや手戻りを減らせるのは大きな利点です。

公式プログラムに参加しているという事実自体、一定の実績や信頼性の裏付けにもなります。ただし実績件数などの具体的な数値は各社の公表値に幅があるため、比較検討する際は各社の公式情報を直接確認するのが確実です。

構築後の運用・集客・物流まで一貫して任せられる

構築して公開したら終わり、ではありません。公開後の運用や改善、集客施策、さらには受注から発送までのフルフィルメントまで見てくれるパートナーであれば、事業全体を見渡した最適化がしやすくなります。

「構築のみ」で完結する会社と、「構築から物流まで一気通貫」で対応する会社とでは、依頼したあとの負荷も成果も変わってきます。公開後に運用会社や物流会社をあらためて探す手間を考えると、最初から一貫対応できるかどうかは、選定時に確認しておきたいポイントです。asnaro(アスナロ)も、構築だけでなく物流まで自社で対応できる体制を強みにしています。

物流やフルフィルメント、発送代行についてくわしく解説している記事もありますので、あわせて参考にしてみてください。

最新のB2B・API連携・多機能に対応できる

2026年4月、Shopifyは基礎的なB2B(卸売)機能が、Basic・Grow・AdvancedといったPlusプラン以外の有料プランでも、追加費用なしで利用できるようになりました。ただし無制限カタログや拠点別のカタログ割り当て、分割払い・前払いといった高度な機能は、引き続きPlus限定です。

このあたりの基幹連携やAPI開発、高度なBtoB対応は、対応実績のあるパートナーでなければ難しい領域です。全てのプランでB2B機能が使えるようになったからこそ、実装をどこまで任せられるかという、パートナー選びの重要性はむしろ増しています。

失敗しないShopifyパートナーの選び方

ここからは、依頼する側として押さえておきたい選び方のポイントを見ていきます。公式サイトの情報だけではわかりにくいところも、ひとつずつ確認していきましょう。

現行ティア・Verified Skillsで実力を見極める(旧”Experts”自称に注意)

Partner Directoryに載っているティアと、領域ごとのVerified Skillsバッジは、実力を見極めるためのわかりやすい手がかりです。ティアはこれまでの実績の積み重ね、バッジは今の知識がどれだけ新しいかを表す、と考えると違いがつかみやすくなります。

Verified Skillsバッジは2年で失効するため、有効期限が残っているかどうかも見ておきたいところです。また、「Shopify Experts認定」など旧称のみを掲げている会社は、情報の更新が止まっている可能性があります。現行のティアもあわせて確認し、両方が揃っているかで判断するのが安全です。

自社の業界・商材の支援実績があるか

アパレル、食品、D2C、BtoBなど、扱う商材によって必要な機能や運用のかたちは大きく異なります。同じShopifyでも、商材が変われば求められる設計はまったく別物になることも珍しくありません。

依頼先を選ぶときは、自社と同じ業種、同じ事業フェーズでの支援実績があるかどうかを、各企業の公式サイトで確認しておきましょう。似た業界・条件での支援実績があるパートナーを選べば、課題を先回りした提案を受けやすくなります。

構築後の運用・物流・集客まで対応できるか(一気通貫で選ぶ)

「制作だけ」を請け負う会社に依頼すると、公開したあとであらためて運用会社や物流会社を探す手間やコストがかかりがちです。窓口が増えるほど、情報のやり取りにも余計な手間がかかっていきます。

構築から運用、物流(発送代行)、集客までを一本化して相談できるかどうかは、長い目で見ると負担の大きさを左右するポイントです。asnaro(アスナロ)も、物流まで自社で完結して対応できる体制を強みにしています。

物流・フルフィルメントについて解説した記事や、EC運用代行サービスの詳細もあわせてご覧いただけますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

費用感と見積もりの取り方

費用は、構築だけを頼むのか、運用まで含めるのか、物流まで任せるのかによって大きく変わります。ひとつの相場として言い切るのは難しいため、複数の会社から見積もりを取り、比べてみて判断するのが現実的です。

見積もりを頼む前に、目的・予算の上限・納期・必須の要件(決済まわりや基幹システムとの連携など)を整理しておくと、返ってくる提案の精度も上がります。確認しておくことをチェックリストにまとめましたので、依頼前の整理に参考にしてみてください。

項目 整理しておくこと 記入例
目的 達成したいこと 新規構築/リニューアル/売上改善
予算 初期費用・月額費用の上限 初期◯万円〜/月額◯万円〜
納期 公開を希望する時期 ◯月までに公開
必須要件 外せない機能 決済/基幹連携/多言語/BtoB(卸売)

Shopify構築・運用に強いパートナー会社の例

ここでは、数多くの会社を比較するのではなく、特徴が異なる5社にしぼって紹介します。より多くの選択肢を比較したい方は、過去の記事もあわせてご覧ください。

社名 特徴・強み 構築 運用 物流 越境
asnaro(アスナロ・CIN GROUP) 構築〜運用〜物流を自社完結で一貫支援
世界へボカン 越境EC・海外マーケに特化
トランスコスモス Premierティア・大規模ワンストップ
R6B Platinumティア・Shopify専業構築
ウェブライフ Platinumティア・自社アプリBiNDec

①asnaro(アスナロ・株式会社CIN GROUP)

asnaro(アスナロ)は、Shopify公式パートナープログラムの「Plus」ティアに認定されている会社です。構築・運用・物流(フルフィルメント)を自社完結で一貫して支援できる体制が特徴で、BtoB ECやD2Cの立ち上げから運用まで幅広く対応しています。

構築後の運用や発送まで一社に任せたい事業者、あるいはBtoB・D2Cをこれから立ち上げたい事業者に向いています。なお、このPlusは廃止された旧「Shopify Plus Partner Program」とは別物で、現行5段階のうち3段階目にあたるティアです。旧称「Experts」とも異なるので、混同しないようご注意ください。

*参考 asnaro(アスナロ)

②世界へボカン株式会社

世界へボカン株式会社は、越境ECと海外マーケティングに特化したパートナーです。英語圏を中心に、海外向けサイトの構築から現地向けのWebマーケティング、越境ECサイトの運用までを一貫して支援しています。

自社でも越境ECサイトを運営してきた実績があり、海外展開や越境販売をこれから狙いたい事業者に向いています。

*参考 世界へボカン株式会社

③ トランスコスモス株式会社

トランスコスモス株式会社は、2025年10月にShopify Premier Partnerに認定された大手SIerです。業界大手ならではのスケールで、構築から物流(WMS/OMS)、CRMまで大規模なワンストップ対応を手がけています。

*参考 トランスコスモス

④ 株式会社R6B

株式会社R6Bは、現行のサービスパートナーで最上位にあたる「Platinum」ティアに認定されている会社です。Shopify専業のエージェンシーとして数多くのストア構築を手がけており、UI・UXデザインからシステム開発、運用支援まで一貫して対応できるのが強みです。大規模で複雑な構築を検討している事業者に向いています。

*参考 R6B
*参考 株式会社R6BがShopifyパートナープログラムにおける最上位ランクの「Shopify Platinum Partner」認定を取得

⑤ 株式会社ウェブライフ

株式会社ウェブライフは、自社アプリ「BiNDec」を軸に構築から運用までをワンストップで支援しています。2021年に当時の制度で「Shopify Plus Partner of the Year」を受賞し、現在は最上位の「Platinum」ティアに認定済みです。Plus規模の事業者、自社サービスを併用したい事業者に向いています。

*参考 WEBLIFE
*参考 WEBLIFEが「Shopify Partner of the Year 2025 Japan」Industry Best Solution Partner of the Year を受賞 | 株式会社ウェブライフのプレスリリース

依頼前に準備しておくとよいこと

目的、予算、納期、必須要件をあらかじめ言葉にしておくと、どのパートナーに相談しても、精度の高い提案を受け取りやすくなります。思いつきのまま問い合わせるより、少し準備しておくだけで、返ってくる提案の質はぐっと変わってきます。

実際にPartner Directoryから問い合わせる際は、以下の項目を入力しなければなりません。

  • 氏名
  • ビジネスメールアドレス
  • 対象となるストア(任意)
  • 依頼したいサービスの種類
  • 予算(USD)
  • 相談したい内容(自由記述)

この項目は変わることがあるので、実際に問い合わせるタイミングで最新の内容を確認しておくと安心です。もっと多くの会社を比べてみたい方は、Shopify制作会社をまとめた別記事もぜひ参考にしてみてください。

*参考 Shopify Partner Directory

まとめ

Shopifyパートナーは、依頼先選びの信頼できる判断材料です。旧「Experts」から現行のティア制度へ移り変わっている点を押さえた上で、依頼先を探すようにしましょう。

選ぶときは、以下の4点を確認することがおすすめです。

  • ティアやVerified Skillsといった客観的な指標
  • 自社と近い業界での実績
  • 構築後の運用・物流まで含めた一気通貫の対応力
  • 複数社の見積もり比較

この4点を軸に見ていくと判断がぶれにくくなります。構築から運用・物流まで一貫して相談したい場合は、専門家に一度相談してみるのもひとつの手です。

もし、お困りごとがありましたら、asnaro(アスナロ)へお気軽にご相談ください。


Shopify パートナーに関してよくある質問(FAQ)

Q. 「Shopifyパートナー」と「Shopifyエキスパート(Shopify Experts)」は何が違いますか?

A. エキスパートは旧称で、2023年12月にサービスを終了しています。現在はパートナー制度のティア(Registered〜Platinum)に一本化されているため、依頼先を探すときは現行のティアで確認しましょう。

Q. 個人のShopifyパートナーに依頼しても大丈夫ですか?

A. 法人・個人のどちらも登録できる制度です。規模の大小より、ティアや対応実績、対応範囲を見て判断するほうが、依頼後のミスマッチを避けやすくなります。

Q. Shopifyパートナーに依頼する費用の相場はどのくらいですか?

A. 構築のみか運用・物流込みかで金額は大きく変わります。相場をそのまま鵜呑みにせず、複数社から見積もりを取って比較するのが安全です。

Q. Shopifyパートナーになるにはどうすればいいですか?

A. Shopify公式サイトから無料で登録できます。この記事は依頼する側を想定しているため詳細は割愛しますが、興味があれば公式ページを確認してみてください。

Q. Shopify Partner Directoryはどう使えばいいですか?

A. 公式のパートナー検索ページです。ティアや対応サービス、地域などで絞り込みができるため、条件に近い会社を効率よく探せます。