【失敗は成功の元の素】003:広告と販促を一緒にしないこと

こんにちは、hakutsuです。

ほとんどの人が間違えていることってありますよね。
間違えている人が多すぎて、もはや正しいほうが間違いみたいな。
ややこしいのですが…

今回はクライアントだけでなく、サービス提供側ですら勘違いというかわかっていないことについてお話します。

それは「広告と販促がごっちゃになっている」ということです。

■ ■ ■

先に結論を述べます。

広告はモノを売りません。
モノを売るのは販促です。

広告は何をするのか。
その商品やサービス、企業のことを好きになってもらうことが目的です。
つまり「ブランディング」です。

販促は読んで字の如し。
販売促進ですからモノを少しでもたくさん売ることが目的です。
つまり「セールスプロモーション」です。

このふたつはまったく異なるものなのに、長らく日本の広告業界では混在してきました。
その理由は、ここでは長くなるので割愛しますが、日本の文化や国土が背景にあります。
いわゆるガラパゴス化が広告の世界にも浸透していたということです。

テレビコマーシャルを見ると日本の場合、ほとんどが販促目的です。
テレビコマーシャルを出す企業側が期待するのも売上拡大がほとんどです。
海外ではこのような広告は見られません。
売ろうとしていない。
なぜなら広告だから。広告はブランディングだから。
そしてブランディングはその広告主のことを好きになってもらうためのものだから。

ここのところがわかっていない人が多いんです。

■ ■ ■

ですから「Web広告」という言葉は基本的に間違っています。あれらはすべて「Web販促」が正しいことになります。

アフィリエイトやリスティング、SEOなどはすべて「販促」。それなら合点がいきますよね。
好かれることが目的ではないんだから。

ほとんどのWeb広告と呼ばれているものはWeb販促です。ここをしっかり理解しておくことは実に大事です。ブランディングでモノを売ろうとすることがいかにおかしいか。ブランディングでモノは売れるのですがそれはあくまで最終的にです。しかしその代わり、ブランディングで売れれば長く、継続的に売れます。LTVの最大化という答えがそこにはあるのです。

一方で販促は麻薬ですね(笑)。
正しい手を打てばその場で即効性がある。その代わり一度やってしまうとやめられなくなる。恐いです。どんどんエスカレートしていき、最後は…いやこれ以上はやめましょう。いずれにしてもどこかで臨界点が来てしまうのが販促です。

だからといって販促を否定しているわけではありません。広告と販促、ブランディングとプロモーションを上手に使い分けよう、ということが言いたいのであります。

その使い分けのためにも、まず言葉を正確に理解すること。今回はそういうお話でした。

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