ピッキングとは?

物流倉庫におけるピッキングとは?作業内容から種類まで徹底解説!

  • 最終更新日:2024.11.13
ピッキングとは?

EC物流をはじめとした物流業務には「ピッキング」という工程があります。ピッキングは注文された商品を間違いなく消費者に届けるうえで重要な作業です。

今回は、そんなピッキングの概要から作業内容、種類まで徹底解説します。

ピッキングとは?

ピッキングとは、注文された商品を倉庫内から探し出し、特定の場所に集める作業のことです。入荷した商品はロケーション(保管場所)を割り振り保管しますが、ピッキングはそのロケーションから商品を取り出す工程となります。

商品を探し出してピックする方法は倉庫によって異なりますが、小規模倉庫の場合は人の手で、大規模倉庫の場合は機械で行なっていることが多いです。

物流業務では商品を間違いなく消費者に届けることが求められますが、注文された商品を取り出すピッキングはその点、非常に重要な役割を担う工程と言えます。

ピッキングの作業内容

では、ピッキングの具体的な作業内容についてチェックしていきましょう。

注文内容の確認

注文が入るとピッキングリストが作成されます。そのリスクを確認し、ピックする商品の保管場所、商品名、種類、コード(ロケーションコード)、数量などを確認します。ピッキングリストは紙で作成されることが多いですが、近年ではタブレットなどの電子端末が利用されます。asnaroでは両方に対応しています。

商品の取り出し

商品はバーコードやRFIDなどで管理され、棚やコンテナなどに保管されています。そこまで移動し、ピッキングリストをチェックしながら商品を取り出します。商品を取り出す際は、人の手やカート、フォークリフトを使います。

出荷検品場所への搬送

保管場所から取り出した商品を出荷検品を行なう場所へ搬送します。ピッキングリストで取り出した商品と注文内容が一致しているか目で見たり、ハンディなどのシステムを使って照らし合わせます。誤っていないことが確認できたら、欠損などがないか商品の状態をチェックします。その後、必要に応じて流通加工やギフトの同梱を行ない、梱包。集荷時間に合わせて商品を配送業者に渡して出荷します。

ピッキングの種類

ひとくちにピッキングと言っても、その種類はいくつかあります。どのようなピッキングがあるのか、以下で確認していきましょう。

単品ピッキング

単品ピッキングは、注文一つに対して一つずつ商品を集めていく方法です。この特徴から正確に商品のピックを行なえます。ただし、注文を一つひとつ処理していくために効率が悪く、大量の注文が入ったりすると移動距離が長くなり、時間がかかったりする側面もあります。

トータルピッキング

トータルピッキングとは、複数の注文をまとめて一度に商品を集める方法です。この方法は単品ピッキングより効率が良く、ピッキングにかける時間を削減できるメリットがあります。ただし、出荷検品の際に商品を仕分けたり、ピッキングリストと照らし合わせたりする作業が発生するという面もあります。

ゾーンピッキング

ゾーンピッキングとは、倉庫内を複数のゾーンに分けて、各ゾーンごとに担当者を割り当てて商品を集める方法です。ピッキング担当者の移動距離を短縮できることから、単品ピッキングやトータルピッキングより効率が良いやり方として知られています。ただし、ゾーン間の連携が必要で、オペレーションの構築や専用システムの導入に労力がかかったりします。

ピッキングではミスが起こることも…その原因とは?

ピッキングは作業中にミスが起きることがあります。ここでいうミスとは、「注文内容と違う商品をピックした」というようなものです。このようなミスはなぜ起きるのか?考えられる原因を見ていきましょう。

担当者のスキル、経験不足

まず挙げられるのが、担当者のスキル・経験不足です。これは、物流業務に慣れていない担当者を作業に従事させることが大きく関係しています。担当者がスキル的にも経験的にも不足している場合、次のようなミスが起こりやすくなります。

・商品の種類や数量を間違えて取り出す
・商品のバーコードやラベルを読み間違える
・商品の状態を確認しない

上記のようなミスは消費者に不良品を届けることになり、クレームや返品の原因に。顧客満足度が低下し、リピート率に影響したりします。また、商品を取り替える作業を行なう必要があり、時間的なロスも生じます。

・スタッフの教育や研修を充実させる
・ピッキング作業のマニュアルやチェックリストを作成する
・ピッキング作業に適した人材を選抜し、配置する
・ピッキング作業にシステムを導入し、自動化や効率化を図る

スタッフのスキル、経験不足が見られる場合は、このような対策を実施することがおすすめです。

適切なロケーションとなっていない

次に挙げられるのが、適切なロケーションとなっていないことです。通常、物流倉庫ではどこに何を保管するか決まっています。ですが、ロケーション管理の手法のひとつであるフリーロケーションだったりすると、場所を決めずに空いている棚などに保管します。

無駄な保管スペースが生まれないメリットがあり、効果的なロケーション管理ではあるのですが、運用方法によってはピッキング効率が下がったり、複雑な場所に保管することになったりします。結果、商品の取り間違いが起きるリスクが高くなります。

このようなリスクを低減するためにも、ブランドや商品の種類などを考慮したうえでロケーションの場所を決定し、しっかりとゾーンを設定するのがおすすめです。また、ピッキングの方法を検討・改善することで、違う商品を取り出すミスを減らすこともできます。

まとめ

ピッキングとはどういうものか何となくわかったでしょうか?ピッキングは物流業務で重要な工程のひとつで、ミスなく行なうことで、顧客満足度の向上につながるものでもあります。ピッキングの質を高め、多くの人に満足してもらえる物流サービスを提供していきましょう。

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