物流倉庫

おすすめのEC物流代行14社!料金や選び方も解説

  • 最終更新日:2024.03.15
物流倉庫

「物流業務に対応できるリソースがない…」
「EC事業を拡大するから倉庫を拡張したい…」
「商品を保管できる倉庫を探している…」

このようなEC物流の悩みを解決できるのが、EC物流代行です。

この記事では、EC物流代行の種類やサービス内容、料金、選び方、さらにはおすすめのEC物流代行会社をご紹介します。

自社のEC物流を専門家に委託することを考えている方はぜひ参考にしてください。

EC物流代行とは?どんなサービス?

EC物流代行は、EC事業に伴う物流業務を物流の専門家に委託できるサービスです。

物流はECサイトで商品が注文されてから消費者に商品が届くまでの一連の流れを担います。EC事業を円滑に運営するうえで非常に重要な役割を担っている業務です。

さて、そんな物流業務を支援してくれる物流代行を利用すると、次のようなことを実現できます。

高品質な物流サービスの提供

EC物流を請け負う業者は、物流のプロフェッショナルです。物流に関する深い知識、専門的なノウハウを持っています。そうした知識・ノウハウを活かして在庫管理などを実施してくれるため、たとえば、即日配送を実現するオペレーションを構築できたりと、高品質な物流サービスを提供できます。

過剰在庫、欠品リスクの低減

物流代行会社は商品管理を徹底しています。専用のシステムなどを使い、注文数や返品数を正確に把握しています。これにより、過剰在庫や欠品を防ぐことができます。このような良質な在庫管理体制を構築できるところも、物流代行会社の利用で実現できることのひとつです。

成長施策へのリソース集中

物流業務を自社でやろうとすると、倉庫や設備、人員を用意する必要があります。物流代行会社を利用すれば、そうしたリソースを割かなくてよくなります。そのため、お金や人員をEC事業を円滑に運営させたり、成長させたりする際の施策に投資することができます。

物流コストの削減

上記のリソース集中と似ていますが、自社で物流業務に対応しようとすると、倉庫を用意したり、専用の設備を導入したり、人員を採用したりしなければなりません。きちんとした物流サービスを提供するには、それなりのコストがかかります。EC物流代行を利用すれば、このような体制を自社で構築しなくてもいいので、結果的に物流コストを削減しやすくなります。

EC物流代行の種類

実はEC物流代行は、業務の対応範囲によって2つの種類に大別されます。

それは、物流代行(発送代行)とフルフィルメントサービスです。

ほか、「出荷代行」「在庫管理代行」「配送代行」などもありますが、一連の物流業務を代行するサービスとしては、上記の2つが主流です。

以下、それぞれの違いを簡単にご説明します。

物流代行

商品の入荷から出荷までの一連の物流業務を代行してくれるサービスです。

①倉庫に商品を入荷後、検品してロケーションに保管
②注文が入ったらロケーションから商品をピッキング(取り出す)
③注文された商品か間違いないか、ハンディなどのシステムを用いて検品
④必要に応じて流通加工(タグ付けやギフトの同梱など)を行なう
⑤梱包
⑥配送業者の集荷時間に合わせて出荷

これが物流代行の業務内容と流れです。

決済対応やカスタマーサポートは自社または専門の業者に委託し、本当に物流業務のみ依頼したい方が利用する傾向にあります。

フルフィルメント

フルフィルメントは、上記の物流代行業務に加えて、決済対応やカスタマーサポートまで代行してくれるサービスです。

業者によってはECサイト運営まで対応してくれる場合もあります。そのため、ECに関わる業務をすべて代行してくれるのがフルフィルメントという認識で問題ないと思います。

フルフィルメントは、決済対応や注文管理、カスタマーサポートの体制構築が難しい方からのニーズが多いですが、EC運営に注力して成長させたい方からもよく利用されます。


物流代行にするか、フルフィルメントにするかは自社の状況に応じて決めるとよいです。

EC物流代行でかかる料金

EC物流代行の料金は、一般的に商品の保管数や注文数などの量に応じて変動するシステムとなっています。

また、業者によってはシステム連携などの作業に伴う初期費用を設定しているところもあります。

以下、EC物流代行でかかる主な料金をご紹介します。

入庫費用

入庫費用は、商品を倉庫に納品する際に発生する費用です。

具体的な費用は、商品の数量や種類、検品の有無、バーコードの貼付などによって変動します。

通常、商品の単価や重量に基づいて定額で設定されるケースが多いですが、商品の状態や納品方法によっては追加料金が発生することもあります。

物流委託におけるコストの中で、入庫費用が大きな部分を占めることもあるため、しっかりと把握しておくことが大切です。

保管費用

保管費用は、倉庫内で商品を保管する際にかかる費用です。

通常、商品の種類や在庫量によって費用が変動しますが、商品ごとで特別な保管方法が必要な場合、追加費用が発生することがあります。

また、売れ残った商品を廃棄する際にも、廃棄までの保管期間に対して費用が発生する場合があります。

物流倉庫を委託する際には、保管費用の内訳や条件をしっかりと確認することが大切です。

荷役費用

荷役費用は、商品を倉庫内で出したり入れたりする際にかかる費用です。

商品の出し入れは、手作業や専用の機械で行ないますが、物流倉庫によってやり方は異なります。

一般的に手作業ではコストが高くなりやすいので、その物流倉庫がどのような方法で商品を出し入れしているか確認することが大切です。

効率的なピッキングが実施されているか、作業方法がシステム化されているか把握すれば、コストを削減することができます。

梱包資材費用

梱包資材費用は、出荷に必要なダンボールや緩衝材、エアーキャップなどの梱包資材にかかる費用のことです。

これらの資材は、商品を安全に輸送するために欠かせないものです。したがって、必要以上に品質を下げずに適切な梱包材を使用することが重要になります。

また、梱包材には企業ロゴやブランドロゴを印字したり、カラーを付けたりすることも可能です。ただし、その場合には別途、デザイン費用がかかることが多いです。

流通加工費用

流通加工費用は、商品にギフト用のラッピングやのし紙を付けるなどの作業に関連する費用です。この費用は、多くの物流倉庫でオプションとして提供されています。

アパレルECなどでは、ギフト用のラッピングが必要なケースが多いため、基本的には流通加工費用が必要になることは理解しておくことがおすすめです。

配送費用

配送費用は、商品を輸送する際にかかる費用を指します。

これには、商品の送料だけでなく、チャーター車両の費用やガソリン代なども含まれます。

商品をお客様に届けるプロセスにおいて欠かせない費用であり、お客様の満足度にも大きな影響を及ぼします。

物流倉庫によっては、独自のネットワークを活かして配送サービスの品質を維持しながら、コストを削減する取り組みを実施しているところもあります。

そうした物流倉庫に委託することで、配送費用の適正化や削減を実現しやすくなります。

返品処理費用

返品処理費は、お客様から返品された商品を倉庫で受け取り、検品や再タグ付け、再梱包などの作業を行なう際に発生する費用です。

実際の費用は、商品の種類や状態などによって異なりますが、一般的には商品単価の5%~10%程度とされています。

委託先によって返品処理費用は異なるため、複数の倉庫を比較する際はしっかりと確認することが重要です。

廃棄処理費用

廃棄処理費は、売れ残ったり破損したりした商品を適切に処分する際に発生する費用です。

商品の種類や数量、処分方法によって費用は変動しますが、一般的には商品の原価の10%程度と言われています。

在庫管理や品質管理を徹底することで、廃棄処理費を最小限に抑えることができます。物流倉庫の選定に際しては、廃棄処理費の見積もりや契約条件を確認することが重要です。

物流倉庫によっては廃棄処理費が別途かかるケースもあるため、しっかりと把握しておくことが大切になります。

EC物流代行の注意点

EC物流代行には、次のような注意点もあります。

物流に関するノウハウを蓄積できない

物流業務をすべて物流会社に委託することになるので、EC物流のノウハウや経験を蓄積していくことができません。

今後も物流業務については、物流会社から支援してもらうのなら問題ありませんが、もし、ゆくゆくは自社で物流業務に対応したい場合は、この部分がネックとなるでしょう。

ですが、物流会社の中にはコンサルティングを実施しているところもあるので、実際に自社内で物流業務を行なっていく際は、そうした物流会社から支援してもらうことで、ノウハウ不足などをまかなうことができます。

EC物流代行の選び方

最適なEC物流代行会社を選定するには、まず自社のニーズを明確化します。

その後、そのニーズを満たすサービスを提供している会社を3社~5社ほどピックアップし、実際にセールスから話を聞きます。

そしてセールスとの話し合いを通じて、サービスの品質や倉庫の設備、保管方法、費用などを把握したうえで、ピックアップした会社を比較し、最終決定します。

この流れで物流会社を選定することで、自社に最適な委託先を見つけることができます。

おすすめのEC物流代行会社14選

ここからは、おすすめのEC物流代行会社を14社ご紹介します。

<紹介企業一覧>
・株式会社CIN GROUP
・アートトレーディング株式会社
・株式会社スクロール360
・株式会社トミーズコーポレーション
・株式会社STOCKCREW
・大友ロジスティクスサービス株式会社
・株式会社M・Kロジ
・ディーエムソリューションズ株式会社(ウルロジ)
・株式会社イー・ロジット
・株式会社三協
・エスプールロジスティクス
・中央株式会社
・丸二倉庫株式会社
・佐志田倉庫株式会社

株式会社CIN GROUP

神奈川、埼玉、千葉に倉庫を保有。最新の物流管理システムを導入することで、誤配送などのミスの低減に努めています。また、幅広いECサイトと連携可能なシステムを導入しているため、依頼主のニーズに柔軟に応えることができます。明朗会計のため、安心感も抜群で、EC事業を徹底サポートするフルフィルメントも提供。カスタマーサポートも依頼可能と、EC事業全体をサポートできる体制が強みです。

拠点

神奈川県
千葉県
埼玉県

料金

固定10万円~(出荷件数、在庫数に準じます)

アートトレーディング株式会社

最新システムの導入により、高度な在庫管理を可能としています。ミスのないサービス提供により、多くのEC事業者から高く評価されています。また、単純に物流サービスを提供するだけでなく、流通加工や梱包方法にもこだわっているため、購入者の満足度向上も実現できます。EC事業者の頼れる物流パートナーとなってくれるでしょう。

拠点

東京都
埼玉県
大阪府

料金

要問い合わせ

株式会社スクロール360

全国に広がる倉庫ネットワークを持ち、専門的な物流システムで在庫管理や出荷処理を効率的に行なえる体制を構築しています。また、安全性だけでなく、衛生面にも配慮した倉庫で商品を保管してくれるところもポイント。万全の環境下でクライアントのニーズに合わせた物流プランを提供しているので、あらゆる業種や規模のビジネスに対応してもらえます。

拠点

北海道内に1拠点
茨城県内に1拠点
埼玉県内に1拠点
静岡県内に5拠点
大阪府内に1拠点

料金

要問い合わせ

株式会社トミーズコーポレーション

大阪を中心とした物流センターとして、独自のネットワークを保有。関西圏だけでなく、関東圏や東北圏にも翌日配送を実現しています。また、物流業務だけでなく、商品撮影やWEBデザインなどの付加価値サービスも提供しています。特にアパレルの分野においては、豊富な実績を誇ります。依頼主の多様なニーズに応えることができる物流会社です。

拠点

大阪府内に8拠点

料金

要問い合わせ

株式会社STOCKCREW

厳選されたパートナー企業と提携し、全国に広がる倉庫ネットワークを持っています。これにより、安全性と品質管理に優れた物流サービスを提供しています。また、在庫や出荷状況はリアルタイムで確認できるので、商品の管理も簡単に。さらに、商品の種類や数量、配送先、保管期間など、さまざまな条件に対応できる柔軟性も魅力のひとつです。倉庫費用や配送費用は使用した分のみなので、無駄な固定費や余剰在庫を削減できるところも特徴と言えます。

拠点

要問い合わせ

料金

DMサイズ:300円
コンパクトサイズ:590円
60サイズ:590円
※ほか、サイズによって料金が変動
※別途、保管料あり
※オプションあり

大友ロジスティクスサービス株式会社

専門のスタッフが在庫管理やピッキング、梱包、発送作業を対応。依頼主のニーズに合わせて倉庫のスペースやサービス内容をカスタマイズできる柔軟な対応力もポイントです。繁忙期・閑散期などによる出荷量の変動にも対応可能で、必要な分の委託でコスト削減も可能となっています。物流コストにお悩みの方は一度、話を聞いてみることをおすすめしたい会社のひとつです。

拠点

全国55拠点

料金

要問い合わせ

株式会社M・Kロジ

国内外に物流ネットワークを持ち、ニーズに合わせて最適な物流サービスを提供してくれます。また、高品質な倉庫管理システムを導入しているので、適正な在庫管理が可能となり、在庫切れのリスクを低減できます。さらに、配送状況の確認も専用のオンラインシステムで可能なため、安心して物流業務を委託できます。

拠点

東京都内に1拠点
千葉県内に2拠点
福岡県内に2拠点

料金

要問い合わせ

ディーエムソリューションズ株式会社(ウルロジ)

全国にまたがる倉庫ネットワークを保有しているため、ニーズに合わせた物流サービスを提供してもらえます。また、在庫管理や出荷作業は、最新のシステムや機器で実施されるので、正確かつ迅速にお客様に商品を届けることができます。物流業務の委託だけでなく、顧客満足度向上を実現できるところも大きなポイントです。

拠点

東京都内に3拠点

料金

要問い合わせ

株式会社イー・ロジット

効率的な注文処理とスピーディな商品発送により、顧客満足度の向上を実現できます。また、独自の倉庫管理技術とリアルタイムの在庫管理により、正確な在庫情報を保持できる体制を構築しています。在庫切れのリスクを最小限に抑えることができます。事業拡大に伴って複雑となる物流業務を徹底サポートしてくれるので、安心して委託することができます。

拠点

要問い合わせ

料金

要問い合わせ

株式会社三協

経験豊かな専門スタッフが受注からピッキング、梱包、発送まで対応。ミスのない物流サービスを提供してもらえます。また、サービスはカスタマイズすることもできるため、自社の多様なニーズも解決できます。さらに、最新のシステムを活用した精確な在庫管理により、在庫切れのリスクも軽減。物流コストの削減も可能となります。三協に委託することで、EC事業者はビジネスを加速させやすくなるでしょう。

拠点

大阪府
奈良県

料金

要問い合わせ

エスプールロジスティクス

自社倉庫を保有し、商品の安全な保管と素早い発送に強みがあります。梱包や配送手法などのカスタマイズにも柔軟に対応してくれるので、幅広い物流課題を解決に導くことができるでしょう。EC事業者の頼れるパートナーとなってくれます。また、クライアントには専任の担当者がつくため、トラブルがあったときや、相談したいときに速やかに対処できる体制を整えているところもポイントです。

拠点

秋葉原
品川
平和島
つくば
市川
浦安

料金

要問い合わせ

中央株式会社

昭和23年(1948年)の設立以来、50年以上にわたり物流サービスを提供し、信頼と実績がある物流会社です。昨今のEC需要の増加に伴い、EC物流に特化した倉庫を展開し、高度な在庫管理システムや柔軟な流通加工、的確な配送サービスなどを提供しています。また、防犯カメラやセキュリティシステムも完備しているため、商品が盗難されたり、紛失したりするリスクもありません。安全性や効率性、柔軟性などに魅力があります。

拠点

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料金

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丸二倉庫株式会社

創業以来50年以上にわたり、物流サービスの分野で実績を積み重ねてきた会社です。国内外の多様なニーズに応えるために、最新設備や最新システムを備えた倉庫を展開。その中でも、EC物流の倉庫は商品を安全に保管する高いセキュリティと品質管理が徹底されています。また、注文から出荷までの時間を短縮できる体制の整備や、倉庫スペースの柔軟な調整、コスト削減など、EC事業者の頼れる物流パートナーとなってくれます。

拠点

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料金

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佐志田倉庫株式会社

創業50年以上の実績と信頼を誇る物流会社です。関東に複数の拠点を持ち、迅速かつ安全に配送できる体制を構築しています。在庫管理システムの導入により、在庫状況や出荷状況をリアルタイムで確認できるところもポイントです。また、梱包やラベル貼りなどの流通加工サービスも提供可能で料金も明朗会計。コストパフォーマンスに優れた物流会社のひとつです。

拠点

要問い合わせ

料金

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まとめ

EC物流代行を利用することで、物流業務の効率化やコスト削減を実現できます。

また、販売促進のためのセールスやマーケティングにリソースを割けるようになり、EC事業をさらに成長させることができます。

物流業務に課題がある方は、ぜひ前向きにEC物流代行を検討してみてください。

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